2020.04.16 やっぱり、シチリア!こっちはネロダーヴォラ。

ロチェーノ ネロダーヴォラ 750ml

やっぱり、シチリアのワインは、いいですよ、ホント。味わいも、香りも、色合いも、ワインの全ての要素が、強い日差しと、カラッと乾燥した気候から生み出されています。

グラスに注いで、香ってくるのが、しっかり熟した果実の香りと、果皮の油脂分に由来する、涼しさを感じるスパイス香です。

強い日差しに鍛えられた、真っ黒なブドウの粒が目に浮かぶようです。

注いで即を口に含むと、果皮のタンニン、種子や軸の苦渋が大きな塊となって、ゴツゴツした硬さが飲みごたえ感としてグイグイ迫ってきます。

グラスの中で空気と触れ合わせると、大きな塊感から少しほどけてきた印象で、タンニンや苦渋が、少し柔らかくなります。面白いのが、後味で、イガッとした引っ掛かりが残るのがいい意味で面白いです。

抜いた初日と2日目は、とにかく注いで即の硬い印象は変わらずです。なんとも飲み応えするわいんだなぁ~って印象で、ノンウォッシュのバリバリ、ガチガチな分厚いデニムみたいな味わいでした。

3日目になると、ゴツゴツした硬いデニム生地がふんわり柔らかになって、味わいのキメが、ギュッと詰まってきて綿のサテン生地的な艶感、なめらかさを感じさせてくれます。

3日目以降は、綿のサテンがシルクのサテンに変わったような艶感になってます。このワイン、初日で飲み切ると、本当にもったいないです。

4日目5日目も、香りが抜けちゃったり、根底にある果実の酸がボケたりすること無く味わいの要素をしっかり繋ぎ止めてくれているので、7日間くらいは、美味しいと評価できる味わいの変化を堪能できたりします。

料理との相性ですが、スパイシーな香りの要素があるので、胡椒をかけたら、美味しさ度が上がる肉料理には、鉄板でしょう。

画像の料理は、秋刀魚の切り身とワタが入ったパスタです。緑の野菜は、青梗菜で、真ん中の黄色いのが茹で玉子の黄身になります。

この味わいの構成だと、魚の生臭さは、スパイシーな香りが上手に抑え込んでくれますし、ワタの苦味が、ワインの持つ強めの苦渋となかなかの相性です。黄身が加わると、魚の身の旨味とワタの苦味を上手く否してくれて、ワインとの味わいのバランスが取れてました。

もし、緑の野菜が、よりエグ味の強い小松菜だったりすると、秋刀魚のワタの苦味を倍増してしまうので、ワインの味が飛んでしまうような気がしました。

主張のあるワインには、主張のある味わいの料理ですね。シチリアの太陽に、強い日差しに感謝です。

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